私「若い人に移住して欲しい」住民「無理だよ」私「しょぼーん(´・ω・`)…でも一理あるかも」

こんにちは。移住コンシェルジュの木元です。

着任から1年が経ち、私たち地域おこし協力隊の存在も

かなり浸透してきたように思います。

 

先日、地元で人気のお食事処へ行ったところ店主の方に

「もしかして君、地域おこし協力隊の人?」と声をかけてもらいました。

そこから話は地域のことに。

店主の方は生まれも育ちも常陸大宮。

ずっと同じ地区に住まれているそうです。

その方がおっしゃいました。

「ここのために何かしようと思って

よその地域から来てくれて、本当にありがたいよ。

でもね、3年じゃ何もできないと思うよ。

だってここは何もないでしょ?

ずっと住んでる俺らでもどうにも出来ないのに、

来たばっかりの人に何とかしてくださいなんて無理な話だよ。」

 

このようなことは、この一年間でたくさん言われて来ました。

なのでこんな時は率直に思っていることを言うようにしています。

「確かに観光で人を呼ぼうと思うと他の地域に負けてしまうかもしれません。

でも私がここに来て感じた常陸大宮の魅力って生活力の高さだと思うんです!

田んぼや畑を自分でやって食料の自給ができるし、

生活に必要な物はたいてい自分たちで作っちゃう力は本当にすごいと思います。

都市一極集中の流れに違和感を持つ若者には、

こういう地方の暮らしってすごく魅力的ですよ。

観光で地域を盛り上げるのも大事かもしれませんが、

やっぱり若い人に移り住んでもらうようにならなきゃ

地域は活性化しないと思うんです。

だから私はこういう暮らし方を発信して、

若い人に移住してきてほしいんです!」

このように話すと「そうか」となることが多いのですが、

今回は予想外の答えが返っていきました。

「それは無理だね。田舎は役員が多すぎる。

消防団に班長に神社の役に、もう本当に大変。

今は人が少ないから兼任することも多くて、

そうなると毎週何かしらやらなきゃいけないんだよ。

他の地域から来た若い人にこんなやらせたら

絶対嫌だと思うよ。」

 

これを聞いて、いやむしろ

そういう地域のつながりを求めて来る若者もいると思いますよ!

と言おうとしたのですが、

実際にそれを経験していない私が軽率に言っていい事ではないと思い、

やめました。

そして考えました。

確かにそうかもしれない…と。

 

昔と今とでは、社会の経済状況は大きく変化しました。

戦後日本は国の成長のために経済発展に力を入れ、

この数十年で人は会社に勤めてお金を稼ぎ、

その稼ぎで生活をするというライフスタイルがスタンダードになりました。

 

しかし、もう十分に経済発展した今の日本には

高度経済成長期の働き方が合わなくなってきて、

個としての在り方や生き方を探求した末、

次第に地方へ移住する人が増えてきました。

つまり、今地方へ来る若者は志やビジョンがあって、

それを実現するために移住する人が多いのではないかと思うんです。

だから昔と今とでは、

決定的に時間の価値が違っているように感じます。

 

たしかに地域のつながりを作り、文化を後世に伝えていくために、

そういった地域の役員や行事は大事です。

でもそれが現代社会の生活にそぐわなくなってきているとしたら…?

何かのビジョンを持って地方へやって来た若者に、

今までがそうだったからとこれまでと同じように

役員をこなしてくれることを期待するのは、

確かに良いとは言えないのかもしれません。

 

これはきれいごとかもしれませんが、

これからは地域のために何かをする(しなければならない)のではなく、

それぞれが個の生き方を充実させていけば、

その延長線上に同じ想いを持つ人と繋がりができ、

各々がその繋がりを増やしていくことで

地域の繋がりが自然と生まれていくんじゃないかな、

という気がしています。
過疎化や高齢化に悩まされている地域は日本全国にたくさんあり、

多くの地域が何とか地域を存続させたい!と

危機感を持って様々な取り組みをしています。

このような問題は「これが正しい」とか「こうするべきだ」という

決まりがないので難しいのですが、

これまでの文化を昔のように受け継いでいけないことを憂うより、

これから若者やよそ者によって新しい文化が生み出されていく、

そんな自然な流れに任せるのも良いのかもしれない。

店主の方の言葉から、そんなことを考えた私でした。

 

これはたった一年常陸大宮に住んだ私が感じたことなので、

地域の文化のバックグラウンドには本当はもっといろんな想いがあり

私には見えていない部分がたくさんあるのだと思います。

ただこれは、現時点でのよそ者目線の一意見です。

この記事をきっかけに、いろんな方のいろんな意見が聞けたら幸いです。

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